路上似顔絵、SNSに載せていい?2026年版・著作権と東京都の制度

最終更新:2026-08-25

路上似顔絵、SNSに載せていい?2026年版・著作権と東京都の制度

上野恩賜公園の噴水広場から東京国立博物館へ向かうあの道は、天気のいい午後になると折りたたみ椅子とイーゼルがいくつか並ぶ。金網には見本が十数枚ぶら下がっていて、どの顔も少し大げさに笑っている。わたしは通るたびに足を止めて眺めてしまう。三回目か四回目でようやく気づいた。あの絵、描き上がったあとは誰のものなんだろう、と考えたことが一度もなかった。

ここしばらく「路上でお金を払って絵を描いてもらったあと、その絵は誰のものになるのか」という話題が一巡した。個別の出来事そのものには、この記事では触れない。

扱いたいのは、もっと具体的な旅行者の問題のほうだ。日本の路上で椅子に座り、お金を払い、自分や子どもが描かれた紙を受け取る。そのあとはどうなるのか。撮ってスマホに保存する、ストーリーズに上げる、端を切ってプロフィール画像にする、AIに放り込んで「こういう風合いの絵」を生成させる——この四つは答えが違う。しかも違う理由は、支払った金額とはまったく関係がない。

上野公園に並ぶあの屋台、実は同じ身分ではない

東京都には本当に大道芸の認定制度がある。「ヘブンアーティスト(Heaven Artist)」という名前で、都市伝説ではなく東京都生活文化局が運営する正式な事業だ。年に一度審査会があり、通った人がライセンスを取得し、都の指定場所で予約した時間帯に限って公演できる。応募資格もはっきり書かれている。住所不問、国籍不問(外国籍の場合は在留資格が必要)、翌年11月1日時点で16歳以上であればよい。指定場所には上野恩賜公園と井の頭恩賜公園が含まれている。

わたしは当初、公園にいる屋台は当然この制度の中にいるものだと思っていた。調べてみたら違った。ここは完全に読み違えていた。

東京都の活動ルールには、重要なことが二つ書いてある。「観覧者の善意による投げ銭は受け取れるが、強要してはならない」。そして「DVD・CD・チケット等の物販行為を行ってはならない」。つまりこのライセンスが許しているのは「パフォーマンス+投げ銭」であって、「値段をつけて物を売ること」ではない。「一人2,000円」と明示している似顔絵師が受け取っているのは投げ銭ではなく、代金だ。それはこのライセンスの範囲には入らない。

だから上野で見かける屋台は、ライセンスを持つパフォーマーかもしれないし、別の許可ルートを通っている個人事業者かもしれないし、そのどちらでもないかもしれない。この発見で、もともと書こうとしていたアドバイスがそのまま使えなくなった。「証を持っているかどうか」で判断するのはやめたほうがいい。

公園のすぐそばに泊まると、この話はぐっと楽になる。路上の屋台が出るかどうかは天気と時間帯次第で、一回の賭けではなく何度でも見に戻れる距離が要る。上野公園のホテル(CANDEO HOTELS) は公園の西側にあり、出て5分以内に噴水広場を一周できる。

大阪にも対応する制度がある。「大阪パフォーマーライセンス」といい、大阪市・大阪観光コンベンション協会・大阪商工会議所で構成される推進実行委員会が2006年4月から実施している。公式サイトが挙げている認定演出場所は大阪城公園、天王寺公園、長居公園、鶴見緑地、服部緑地、ATC、JO-TERRACE OSAKAといった場所で、道頓堀のような商店街ではない。制度の裏づけがある場所で大道芸を見たいなら、繁華街より公園へ向かうほうが確実だ。

「その人に許可があるか」は、あなたと何の関係があるのか

道路上で人を集めて演じる場合、日本では所轄警察署に道路使用許可を申請する必要がある。根拠は道路交通法第77条だ。ベリーベスト法律事務所のコラムははっきり書いている。無許可で行えば道路交通法第119条の2に該当し、3か月以下の懲役または5万円以下の罰金が科されうる。公園や店舗の軒先は「道路」に当たらず、施設管理者の同意や公園使用許可という別の線を通ることになる。

買う側であるあなたにとっての実際的な影響は一つだけだ。無許可の屋台はいつ撤収させられてもおかしくない。描いている途中で退去を求められれば、お金は払ったのに絵は手元に残らない。この勘定がいちばん厄介だ。

現場の相場:2,000円で買っているのは15分

日本ではこの場で座って描いてもらう形式を「席描き」(せきがき)と呼ぶ。字のとおり「席で描く」という意味だ。似顔絵グラフィックスがまとめた相場によれば、席描きの料金相場は2,000円。出張イベントの場合、10分から15分で一枚仕上げる絵師もいる。人数が増え、紙が大きくなれば、価格は上がっていく。

対照になるのが通販だ。オンラインで写真を送り、絵師が自宅で描いて送り返す形式である。同じ資料によれば通販の相場は6,000円から10,000円以上で、そのサイト自身の最低価格は7,800円だった。

帰ってきてからこの差を計算してみた。2,000円に対して7,800円、差は5,800円で、通販は路上の3.9倍になる。ただしこの倍率は「路上のほうがお得」を意味しない。両者は売っているものがそもそも違うからだ。片方はその場の15分の技と紙一枚を売っている。もう片方は用途を指定できる委託作品を売っている。後者の料金表には、商用可否や加工の可否がたいてい書いてある。このページが、路上には存在しない。自分で聞き出すしかない。

同じくお金を払って自分の姿を持ち帰るという意味では、浅草の着物・浴衣レンタルと記念撮影のプラン は別のかたちをしている。スタジオプランの商品ページには、納品方法と利用範囲が明記されている。申し込む前に読めるのだ。路上のあの椅子の横に商品ページはない。日本の体験系プランの価格帯をまとめて見たいなら、1stCouponのKlookクーポン一覧から探せる。

支払いを終えたあと、手元にあるその紙は何なのか

ここでは期限切れにならない資料を引く。文化庁『著作権テキスト 令和7年度版』だ。

一つめ。日本は「無方式主義」を採っている。同テキストには、著作権は「何らの手続きも要せず、著作物が創作された時点で自動的に付与される」と書かれている。絵師の筆が紙を離れた時点で権利はすでにその人にあり、何かに署名する必要はない。

二つめ。この権利は二つの束に分かれている。著作者人格権(公表権・氏名表示権・同一性保持権)は創作者の精神的利益を守るもので、テキストの表には「著作者に一身専属し、譲渡できない(第59条)」とある。著作権(財産権)のほうは土地の所有権のように譲渡でき、相続もできる(第61条)。

三つめ。これがいちばん誤解されやすい。譲渡には契約が要る。しかも譲渡契約を結んでも、第61条第2項に落とし穴がある。第27条(翻訳・翻案等)と第28条の権利は、契約に「特掲」——つまり明文で列挙——されていなければ、譲渡人に留保されたものと推定される。実務上は「すべての著作権(著作権法第 27 条及び第 28 条の権利を含む)を譲渡する」と書いて初めて完全な譲渡になる。

では路上のあの取引に契約はあるのか。ある。口頭の、きわめて簡素な売買契約だ。中身は「あなたが描く、わたしが2,000円払う、この紙をもらう」。あなたが買ったのは、その紙という「物」の所有権である。絵そのものの著作権は、相手が明示的に譲ると言わないかぎり、相手のところに残っている。

この構造自体は見慣れたものだ。teamLab Planets TOKYOのチケット を買って手に入るのは入場資格であって、館内の映像を自由に使える許諾ではない。何を撮ってよく、撮ったものをどう使えるかは、チケットページの規約に書いてある。違いは、チケットには読める規約ページがあり、路上にはないという一点だけだ。だからその一枚分は、自分で口に出して聞き出すことになる。

撮る・上げる・加工する:三つの行為、三つの答え

三つの動作を分けて見ると、答えは本当に別々になる。

自分で撮って、スマホに保存して、一枚プリントして家に飾る。 これは著作権法第30条「私的使用のための複製」に当たる。文化庁は条件を二つ挙げている。個人的または家庭内など限られた範囲で使用することを目的とすること(仕事での利用は含まない)、そして使用する本人が複製すること。同じ節の下に、見落とされがちな一行が添えられている。「※翻訳、編曲、変形または翻案も可」。私的使用の範囲内であれば、改作も例外に含まれる。

SNSにアップロードする。 これは第30条の外に出て、第23条の公衆送信権に落ちる。文化庁の説明は、多くの人が知らない細部を明確に指摘している。サーバーにアップロードして誰でもアクセスできる状態にすること、この「送信可能化(アップロード)」自体が自動公衆送信に当たる。したがって「まだ誰も受信していなくても、無許諾でアップロードした時点で権利侵害が成立する」。誰かが見たから成立するのではなく、上げた瞬間に成立する。ここがいちばん誤解されている。

トリミングして、色を調整して、フィルターをかけてから上げる。 第20条の同一性保持権の条文はこうだ。「著作者は、その著作物及びその題号の同一性を保持する権利を有し、その意に反してこれらの変更、切除その他の改変を受けないものとする」。そしてこの束は第59条により譲渡できない。つまり相手が財産権をあなたに売ったとしても、この一条だけは相手のところに残る。同じテキストの権利制限の章にも、例外が「複製」を許したからといって「改変」や「氏名表示の省略」まで当然に許されるわけではない、と直接的な注意書きがある。

第19条の氏名表示権も覚えておく価値がある。著作者は、原作品に、または著作物を公衆へ提供・提示する際に、自分の名前を表示するかどうか、実名にするか変名にするかを決める権利を持つ。投稿するときに絵師の名前を添えるのは、礼儀であるだけでなく、条文に対応した具体的な動作でもある。

そしてもう一つ、見落とされやすい状況がある。その絵に描かれているのが5歳の子どもの顔である場合だ。このとき絵師の側の権利に加えて、描かれた側の権利がある。その子自身の肖像が公開の場に置かれるということだ。子どもは自分で決められない。決めるのは親である。これは著作権とは平行して走る別の線で、二本とも考えておく必要がある。

はっきりさせておきたいのは、以上は条文に何が書いてあるかという話であって、「上げたら訴えられる」という話ではないということだ。わたしが会った絵師の多くは客が共有することを歓迎していたし、屋台に自分のInstagramのQRコードを置いている人もいた。ただ「たぶん気にしないだろう」と「聞いたらいいと言われた」では、あとでもう少し大きく使いたくなったときの価値がまるで違う。

では、AIに「こういう風合いで」生成させるのは

ここが現時点でいちばんグレーで、いちばん先に確認しておく価値のある領域だ。条文レベルでは二つに触れる。

第27条の翻訳権・翻案権について、文化庁は「著作物(原作)を、翻訳・編曲・変形・脚色・映画化等の方法により創作的に『加工』することにより、二次的な著作物を創作すること」と定義している。既存の絵を入力にして派生的な画像を生成することは、かたちの上ではまさにこれをしている。第28条はさらにその先を受ける。二次的著作物が第三者に利用される際にも、原著作者は権利を持ち続ける。

そこに前述の第20条・同一性保持権が加わる。しかもこれは譲渡できない。

三条を重ねると、実務上の分かれ目はおおむね「私的」と「公開」の間に落ちる。第30条の例外には翻案が明文で含まれているので、自宅で遊ぶだけで外に出さないなら例外の中にいる。ひとたびアップロードすれば、公衆送信権の関門を別途処理しなければならない。

この線がはっきりしているふりをするつもりはない。生成AIが日本の著作権法の枠組みにどう置かれるかは、まだ動いている。わたしが見つけた公式テキストにも、「委託した絵を入力にして新しい画像を生成する」ことへの一対一の解答は書かれていない。だからこの記事が渡せるのは判決ではなく、きわめて実務的な代替案だ。現場でもう一言聞いておけば、あとからその線がどこにあるのかを推測せずに済む。

創作者側の慣行も参考になる。イラスト依頼まわりの実務まとめには、いくつかのことが列挙されている。著作権は原則として制作した絵師に発生し、支払ったからといって自動的に移転はしない。依頼者がどこまで使えるかは、料金表・利用規約・見積もり・やりとりで取り決めた条件によって決まる。トリミングや色調変更といった加工の範囲は契約で確認しておく。そして「自分が描いたかのように振る舞う」ことは著作者人格権に触れる。同じまとめは、発注前にはっきりさせておくべきリストも挙げている。使用媒体、商用の有無、加工予定、署名の方法、第三者への提供可否、著作権譲渡の要否。

このリストが、わたしが路上で使うリストでもある。ただし三つの文に圧縮する必要がある。三つで足りる。

だから座る前に、この三つを聞く

日本の路上絵師は契約書をくれない。だから口頭で得た答えが、そのままあなたの契約になる。三つ、この順番をおすすめする。

  1. 「この絵、SNSに載せてもいいですか?」 いちばん多い用途を先に片づける。
  2. 「お名前をどう書けばいいですか?」 この一言は二つの仕事を同時にする。第19条の氏名表示権に対応し、同時にあなたがクレジットを入れるつもりだと相手に伝わる。ここで名刺を差し出したり、自分のIGを指さしたりする絵師もいる。
  3. 「あとで加工してもいいですか?」 トリミング、色調整、AIへの投入、すべてこの一言に含まれる。はっきりさせたければ「AIで作り直してもいいですか?」と足せばいい。

逆に聞かないほうがいい、少なくとも最初には聞かないほうがいい一言もある。「著作権をもらえますか?」だ。2,000円の取引としては重すぎる要求で、たいていは相手を身構えさせて全部だめだという答えを引き出すことになる。あなたが欲しいのは使用範囲であって、権利そのものではない。

「撮ってもいいですか」のような会話を低い緊張度の場で練習しておきたいなら、浅草の箸づくり体験 がちょうどいい肩慣らしになると思う。同じく職人が目の前で物を作り、同じく撮影の可否を先に聞く必要がある。

自分の顔を一枚、帰ってからも使える形で持ち帰るには

三つの道がある。違いは似ているかどうかではなく、「あとでそれを何に使えるか」がどこに書かれているかにある。一つずつ見ていく。

一つめ:路上の席描き

長所は敷居がほぼないことだ。歩いていって、座って、15分待つ。2,000円という価格は「試してみるかどうか」の判断を長く考えなくていい程度に軽く、それがいちばんの誘惑でもある。

短所は、条件がすべて空気の中に置かれることだ。商品ページも同意書も確認メールもなく、あなたと絵師のあいだに残る記録はあの30秒の会話だけである。相手の英語もあなたの日本語も心もとなければ、その30秒はさらに難しくなる。わたしのやり方は、例の三つの日本語をあらかじめスマホのメモに打っておいて、画面をそのまま相手に向けることだ。

現場でしか出てこない変数もある。絵師が紙にサインや落款を入れてくれるかどうかだ。入れる人もいれば、入れない人もいる。これは第19条の氏名表示権に直結する話で、サインがあれば誰をクレジットすべきかも一目でわかる。だからわたしは描き始める前に聞くようにしている。

二つめ:スタジオプラン

着物の記念撮影のようなプランが売っているのは、実は段取りが組まれた一式だ。着付け、ヘアメイク、撮影、セレクト、納品。支払う金額には場所と機材と人手が含まれるので価格は上がり、時間も半日は見ておくことになる。

旅行者にとっての最大の価値は可読性にある。商品ページには何枚納品されるか、どの形式か、いつ受け取れるかが書かれていて、現場ではたいてい同意書もある。路上のあの椅子の横には存在しないものだ。

ただしこの道で得られる成果物の性質も違う。写真は撮影者の著作物であり、絵は絵師の著作物であって、法律上の構造は実は同じだ。違いはスタジオが規約を紙に印刷して渡してくれる点だけである。「同意書がある」を「だからどう使ってもいい」と自動的に読み替えないでほしい。同意書に書かれた範囲が、そのまま範囲だ。

三つめ:オンライン通販の似顔絵

この道なら日本にいる必要すらない。写真を送り、要望を伝え、仕上がりを待つ。その代わり、自分が描かれていく過程を見る時間は失われる。正直に言えば、路上の2,000円が本当に売っているのはその過程のほうだ。

価格の透明性もこの道がいちばん低い。先に引いた相場は6,000円から10,000円以上で、この「以上」が肝心なところだ。人数、サイズ、背景の有無、商用ライセンスの要否——どれも上に積み上がっていく。表示されている最低価格はたいてい一人・バストアップ・白背景・個人利用限定の版である。

引き換えに手に入るのが、完結した委託条件だ。先ほどのリスト(使用媒体、商用の有無、加工予定、署名の方法、第三者への提供可否、著作権譲渡の要否)は、通販のフローでは注文前に埋める項目として出てくる。勇気を出して切り出す質問ではない。

三つを並べるとかなり見通しがよくなる。価格と時間の欄は先に引いた似顔絵グラフィックスの相場まとめから、権利の欄は文化庁テキストの枠組みに対応している。

やり方現場の価格帯かかる時間成果物は誰の手に使用範囲の決まり方
路上の席描き2,000円/人〜10〜15分紙はあなたが持ち帰る/著作権は原則として絵師に残るその場の口頭確認のみ、書面なし
スタジオプラン(着物記念撮影など)プランによる、商品ページに明示着付け込みで半日プランに応じてデータ納品商品ページと同意書に明記
オンライン通販の似顔絵6,000〜10,000円以上数日〜数週間委託条件に応じて納品料金表・利用規約に明記、商用は追加可

この表を見ると「路上がいちばん安い」という結論には少し割引が必要になる。安いのはあの15分であって、自由度ではない。もしその絵をあとで会社の公式アカウントに載せる、商品に印刷すると決まっているなら、通販の7,800円のうち一部はまさに「白紙に黒字で書いてある」ことの対価だ。

上野と浅草をつなぐ移動には、KKdayの日本鉄道チケット5%オフ が最低利用金額なしなので先に見ておける。天気待ちで連泊するつもりなら、Trip.comの日本の宿特集と Agodaの日本人気宿泊施設15%オフ を同じタブに並べて比べておく価値がある。

わたしなら上野の半日をこう組む

天気がこの件の最大の変数だ。路上の屋台はあなたの行程表に合わせて出てきてはくれないので、わたしは「出ていたら儲けもの」の位置に置き、行程の主軸にはしない。

  • 13:30 まず東京国立博物館か周辺の展示施設へ。 屋内で天気に左右されず、2時間はよく潰れるし、いちばん暑い時間帯もちょうど避けられる。
  • 15:30 出たら噴水広場を一周する。 午後の光も人出も上がってきて、屋台がいちばん出やすい時間帯だ。
  • 15:45 屋台があれば座る。ただし三つ聞いてから始める。 絵そのものは15分、質問は30秒。順番を逆にしない。
  • 16:30 アメ横方面へ歩いて何か食べる。 屋台に出会えなかった場合も、そのまま次につながるので行程に穴が空かない。

大阪側なら同じ考え方を大阪城公園や天王寺公園に移せばいい。移動には 関西エリアのお得なパス20%オフ京阪電車1日/2日券20%オフ が、わたし自身が大阪と京都を行き来するときいちばんよく使う二枚だ。違いは前者が大阪メトロ・バス乗車券とセットで、後者が京阪本線を走ること。関西側で他にどのチケットが割引になっているかは、1stCouponの日本クーポンページでまとめて確認できる。

正直なところ、いちばん残したいのは行程ではなく、あの30秒のほうだ。2,000円のものに、三つ余計に質問する価値はあるか。その絵をどこか公開の場に置くつもりが少しでもあるなら、その三言はこの取引でいちばん安い部分になる。

よくある質問

Q1:絵師が描いている最中に、動画を撮ってもいいですか?

撮ることと、あとでどう使うかは別の話なので、両方とも先に聞くことをおすすめする。絵そのものが著作権で保護されているうえ、現場の映像を後日公開するなら作品が写り込む問題も出てくる。その場で「撮ってもいいですか?」と一言聞けば解決する。たいていは応じてくれるが、未完成の段階は撮らないでほしいと言う人もいる。

Q2:自分で持っておくだけ、プリントして家に飾るだけでも聞く必要がありますか?

文化庁のテキストによれば、個人的または家庭内など限られた範囲で、使用する本人が複製するのであれば、第30条「私的使用のための複製」の例外に当たる。しかもこの例外には翻案が明文で含まれている。純粋な自己利用の場面は比較的単純だ。本当に聞くべきなのは、あなたがその範囲の外に出ようとするときである。

Q3:お金を払ったのだから、その絵の著作権はわたしのものになるのでは?

自動的にはならない。公式テキストの説明では、著作権(財産権)は契約によって譲渡できるが、そのためには契約が必要だ。著作者人格権は第59条により著作者に一身専属し、そもそも譲渡できない。路上の取引で手に入るのはその紙の所有権であって、絵そのものの権利は別途話し合う必要がある。

Q4:目の前の屋台が合法かどうか、どう見分ければいいですか?

「証があるかどうか」という基準は思ったより使えない。東京都のヘブンアーティスト規則は物販を禁じているので、値段をつけて絵を売る屋台はそもそもこのライセンスの範囲に入らないからだ。より実際的なのは場所を見ることだ。東京都の指定場所(上野恩賜公園、井の頭恩賜公園など)や大阪パフォーマーライセンスの認定場所(大阪城公園、天王寺公園など)は路肩より安定している。道路上で人を集めて演じるには、警察署への道路使用許可が別途必要になるからだ。

参考資料

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パン - 旅とグルメ現地検証派

パン

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自分の足で現場を歩く旅とグルメの検証派。年に5回以上海外へ。一軒の店に3日間張り込んだり、同じ料理を3都市で食べてから記事を書きます。一人称の実体験、フィールドワーク、何度も再訪。